天神様は「わらべうた」にも歌われているように、日本全国で親しまれ崇敬されています。それは学問の神様とされる菅原道真公のように、清く正直な人になりたいという日本人の自然な心のあらわれなのではないかと思います。
「日本三躰永谷天満宮」は菅原道真公の御自作の御神像をおまつりする由緒正しきお宮です。現在も合格祈願をはじめ、お子様の無事成長を祈るご家族等、多くの方々がお参りに訪れます。当宮へのお参りから、私どもの祖先が大切に守り伝えてきた菅原道真公の御事績(ごじせき)を身近にお感じ頂き、大神様の御照覧(ごしょうらん)のもと清々しい毎日をお過ごし下さい。
さて、五男淳茂公は、はじめ播磨国(兵庫県)に配流となったが、後に関東に下向して永谷郷の下の坊に居館を構え、道真公自刻の御尊像を奉祀して朝夕崇拝したことが、永谷天満宮のはじまりであると伝えられている。
その後御神躰は、菅原文時、藤原道長、上杉金吾らに伝わり、明応二年(1493)二月のある夜、相模八ヵ郷の領主、上杉刑部太夫、藤原乗国が霊夢を見たことをきっかけに、天満宮の社殿を造営し、御神躰を安置し奉った。天文十二年(1543)に宅間伊織之亮、藤原綱頼が社殿を修造し、天正十年(1582)に宅間規富は宮社を再築している。
明治六年、村社となった永谷天満宮は、明治四十四年四月三十日に神饌幣帛料供進神社に指定された。
御創建から五百余年、永谷天満宮は現在も多くの参拝者に親しまれ、霊験あらたかに私たちを見守り続けている。
当宮の御祭神である菅原道真公は「学問・至誠の神」であります。その御神徳を広く世に広め、天神様の御事績にならう『天神信仰』に基づき、神社を維持管理することを目的として昭和五十年に設立されました。
設立以来三十余年、日々の弛まぬ奉仕活動により、現在では約650世帯が加入しています。
<主な活動内容>
◎清掃奉仕
毎月二回、当宮境内で神社清掃と山清掃を行い、参拝者の皆様が清々しくお詣り頂ける環境づくりに取り組んでおります。
清掃奉仕開始時間⇒午前八時半(4~10月) 午前九時(11~3月)
◎祭典準備
御祭神と地域の皆様のために、氏子会員が力を合わせてお祭りに向けた準備等を行います。
茅の輪づくり、例祭(子供みこし・奉納演芸大会)、年末年始の甘酒接待等、参拝者の皆様に快くお詣り頂けるよう努めております。
永谷天満宮氏子会では新規会員、活動にご協力頂ける方をお待ちしております。
詳しくは永谷天満宮社務所までお問い合わせ下さい。
○お問い合わせ 永谷天満宮社務所 TEL:045-844-7244
天神様(菅原道真公)は、おとなしい白い牛を飼っていました。しかし、大宰府(だざいふ)へ左遷(させん)の発令とともにその牛の行方が不意に分からなくなります。
天神様はその牛の行方を心配していましたが、大宰府へお下りの途中、天神様は道明寺の門前で暗殺されそうになります。この時どこから現れたか刺客を蹴散らして天神様をお救いしたのが、他ならぬその白い牛でした。
又、天神様のご遺言に「お墓の事は牛が知っているから、その牛の赴く所に葬る様に」とあったところ、葬儀の牛車は安楽寺で止まったのでそこに葬り申し上げました。
このように、天神様と牛のつながりは大変深く、天神様をお祀りする神社には牛の像が多く見られます。永谷天満宮にも手水舎のとなりにひっそりと「神牛」がお座りになっています。
現在では学業成就を祈願する学生や、お子様の無事成長を祈願し「神牛像」の鼻を撫でる方が多く当宮へ来られます。天神様もご自身が大変慈しんだ牛が、時を経た今でもこのように厚い信仰が寄せられている様子をお喜びになりながらご覧になられていることでしょう。
これからもこの姿を大切に守り続けたいと思います。
〔参考文献〕『天神さまと上永谷』平成元年3月17日発行
〒233-0012 神奈川県横浜市港南区上永谷5-1-5
永谷天満宮社務所
TEL:045-844-7244 FAX:045-342-5190
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