秋の境内の自然
8日から二十四節気は寒露になりました。秋らしい透明な空気にさわやかな午後の日差しが境内を照らしています。秋の自然の中に静かに佇むと、この目に映る景色のように、こころが広々と透き通り、晴れ渡る心地がします。
境内の自然のなかで、こころを澄ませば、繰り返されるいつもの同じ景色の中に特別な「今」を見つけることができます。「あっ」と、こころに響く何気ない景色を切り取って、「ぱっ」と浮かんだ身近な人と写真で言葉で小さな感動を共有してみてはいかがですか。こころに響くすべてのものは神さまの恵みです。神さまにも「ありがとう」の気持ちを届けましょう。
心の数だけ形があります。「このたびは 幣もとりあへず手向山 紅葉の錦 神のまにまに」形は整っていませんが精一杯のまごころを神さまどうぞお受けください。「あっ」とこころに響いた小さな感動はすべての人のこころを「ぱっ」と明るく晴らし、大きな世界をも喜びに変える力があります。日本は「言霊のさきわう国」。こころに響いた感動は自然と言葉になり、歌となり、不思議な力で全てを和ませ美しく調和させます。
形は様々。
こころの数だけ形があります。
あはれ あなおもしろ あなたのし あなさやけ おけ (古語拾遺)
こころに響く明るい夢(願い)は、不思議な言葉の力で「まこと(現実)になる」のです。
本日も刻一刻と移りかわる境内の自然をどうぞお楽しみにください。目の前に次々と展開する「今」は一生に一度。